キットレンズはいらない
キットレンズは買わず別のレンズを買った方がいい
YouTubeやブログなどで、このような意見を聞いたことがある人もいると思います。
ただ、レンズを買ってみるまで実際にキットレンズがあった方がいいか分からないですよね。
この記事では、Lumix GH5のキットレンズセット利用者が感じるキットレンズのメリットとデメリットを紹介します。
結論をいうと、カメラ初心者さんはキットレンズを持っておいて損はないと思っています。
それでは解説していきますね。
キットレンズは1本あるとかなり便利です。
キットレンズの定義は?
キットレンズの定義はカメラメーカーによって異なります。
ただ、一般的にはフルサイズ換算35~70mm程度の標準~中望遠レンズを指します。
私が使用しているGH5のキットレンズ「LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」はフルサイズ換算24-120mmです。
キットレンズには標準ズームレンズが付属されることが多いです。
ただ、望遠・標準ズームレンズがセットになったダブルズームレンズキットなどもあります。
キットレンズセットについてくるレンズ単体で購入もできますが、セットで購入した方がお得です。
キットレンズのメリット
キットレンズセットはいらないといわれることもあります。
それでも、カメラメーカーがキットレンズを販売しているのはメリットがあるから。
ここでは、キットレンズのメリットを3つ紹介します。
価格が安い
キットレンズの魅力は何といっても価格の安さです。
一般的なズームレンズだと10万円以上するものもありますが、キットレンズだと10万円以内で収まります。
また、キットレンズについてくるレンズを別で購入するより安いです。
あまりレンズにお金がかけられない人にもレンズキットはおすすめできますね。
焦点距離が標準域で日常使いしやすい
キットレンズは焦点距離が標準域と日常使いしやすいです。
レンズには、超広角・広角・標準・中望遠・望遠・超望遠と種類があります。
この中で標準と中望遠が一番日常使いしやすく、撮影場面を選びません。
キットレンズはカメラ初心者が日常的に使用しやすい焦点距離のレンズが選ばれており、初めて撮影する人でも使いやすいです。
広角過ぎると余計な被写体が入ってしまう
望遠すぎるとちょうどいい距離感を見つけるのが難しい
このように、レンズの焦点距離が極端な場合、一般的な撮影では使いにくいです。
どんなレンズがいいか分からない人には、キットレンズが最適といえますね。
次にレンズを選ぶときの基準が作れる
キットレンズは、レンズ選びの基準作りにも向いているレンズです。
キットレンズはある意味平均的なレンズであるため、最初に使うことで自分に必要な焦点距離やレンズの明るさが分かります。
- 自分の撮影には広角側がもうちょっとほしい
- 夜空を撮影するからもっと明るいレンズが欲しい
- 風景撮影で広角レンズがあったら便利
など、撮影しているなかで自分の好みのレンズが発見できるはずです。
最初はキットレンズからはじめて、足りないレンズを買い足す人もいますね。
レンズを選ぶ基準作りについては後で詳しく解説しています。
キットレンズのデメリット
キットレンズのメリットを紹介してきましたが、デメリットももちろんあります。
キットレンズを使うとしてもデメリットも理解しておくべきです。
ここでは、キットレンズのデメリットを3つ紹介します。
F値が大きく暗いところに弱い
キットレンズは基本的にF値が大きく、暗い所に弱いです。
日中の野外撮影であれば問題ありませんが、薄暗い室内や夜間撮影では明るさが足りません。
そのため、ISO感度などを調整しながら撮影する必要があります。
また、F値が大きいとボケ感も少な目です。
ボケボケの写真や動画が撮りたい!という人はF値が小さいレンズの方が向いています。
星空撮影など特定の目的のためにレンズを買うならキットレンズは向きません。
焦点距離や画角が中途半端
キットレンズは良くも悪くも平均的なレンズです。
万人受けするレンズですが、撮影環境や場面によっては焦点距離や画角に不満が出ることもあります。
例えば、自然風景を撮影する人は、自然の雄大さを表現するのに広角レンズがほしくなるかもしれません。
また、野鳥撮影にチャレンジしたい人は、望遠効果が狙える望遠レンズが欲しくなるはず。
キットレンズは最初は十分満足できるレンズです。
ただ、少しずつ慣れてきて向上心が出てくると、レンズの性能に満足できなくなる人もいるでしょう。
人によってはレンズを追加で購入しなければならず、費用面のデメリットになります。
キットレンズに満足できるかは人によりますね….
満足できなければレンズ沼に突入です(笑)
売却したときに安い
レンズは資産とよくいいますが、キットレンズは売却時に不利です。
一般的なキットレンズは販売数もかなりあり、中古市場にもたくさん出回っています。
そのため、需要があっても供給が多く価格が安めです。
レンズを購入する人のなかには、次のレンズを購入するための費用の足しに売却まで考えている人もいるでしょう。
ただ、キットレンズについては売却してもたいした金額にはならないです。
購入額が安い分、売却時も安くなりやすい点は理解が必要でしょう。
それでもキットレンズをおすすめする理由
キットレンズのメリット・デメリットを確認したうえで、それでも私はカメラ初心者にはキットレンズ付きカメラをおすすめします。
カメラ初心者にとって、カメラに関しては分からないことだらけ。
使いやすく購入しやすいキットレンズはメリットの方が大きいと考えます。
ここでは、私がキットレンズをおすすめする理由を熱弁していきます!
最初から自分に必要なレンズを選ぶのは難しい
キットレンズはいらない
キットレンズはやめた方がいい
こうした意見を唱える人がフォトグラファーの人のなかにもいます。
その意見をすべて否定する気はありません。
ただ、この意見には1つ重要なポイントが抜けていると思うんですよね。
それが「カメラ初心者は自分に必要なレンズがよく分からない」という点です。
カメラ撮影経験者であれば、どういった場面でどんなレンズが必要かイメージできます。
ただ、カメラ初心者はどうでしょうか。
”これから初めてカメラを使うのに、その段階でレンズを選ぶのは難易度が高くないですか?”
キットレンズ以外となると、広角・望遠・単焦点レンズなど機能面は優秀でも使い勝手は癖があるレンズが多いです。
私は、カメラ初心者がいきなり自分に合うレンズを選ぶのは、難易度が高いと思います。
キットレンズであれば、価格も安く標準的なカメラ撮影を体験するのに最適です。
また、それ以上のレンズが欲しくなっても、キットレンズは何かと使い勝手がいいので残しておいても損はないでしょう。
最初のレンズで大失敗をしないことを考えれば、キットレンズはおすすめです。
カメラ撮影を学ぶうえでもキットレンズはおすすめです!
キットレンズは使いやすくあっても困らない
キットレンズは使い勝手がよく、1本持っていて困らないレンズです。
焦点距離も標準域から中望遠域までカバーしており、ある程度の画角をカバーしています。
後から使い勝手の良さに気づき、一度売ってから買い戻す人もいるそうです。
私はまだ他のレンズを購入していませんが、これからもキットレンズは使い続けるつもりです。
また、キットレンズはレンズ交換をしなくてもそれなりに撮影できます。
標準ズームレンズなら焦点距離も幅が広いため、レンズ1本で撮影を完了できるんです。
これからカメラと一緒にキットレンズを買うか悩んでいる人には、キットレンズのセットをおすすめしますね。
カメラ初心者にはキットレンズがおすすめ【まとめ】
今回は、キットレンズはいらないのかを解説したうえで、キットレンズのメリット・デメリットを紹介しました。
キットレンズはあまりおすすめしないという人もいますが、私はカメラ初心者にこそキットレンズはおすすめだと思います。
ぜひ、みなさんもメリット・デメリットをチェックしたうえで、キットレンズも検討してくださいね。