登山や旅行、アウトドアでカメラを使う際
「突然の雨や砂埃でも安心して撮影できるレンズが欲しい」
と感じたことはありませんか?
そんな時に頼れるのが「防塵防滴対応レンズ」です。
実はマイクロフォーサーズレンズには、軽量かつ機動力が高い防塵防滴レンズが多数ラインナップされています。
そこでこの記事では、防塵防滴対応のマイクロフォーサーズ用ズームレンズを5本を紹介します。

防塵・防滴レンズは、レジャーや旅行などに持っていきやすいですね。
防塵防滴レンズとは?|“防水”ではない点に注意

「防塵防滴」とは、ホコリや水滴の侵入を防ぐ構造を備えたレンズやボディのことです。
登山中の砂埃や、旅行先での突然の雨にも対応可能です。
ただし、防塵・防滴に対応していても完全防水・防塵ではない点に注意が必要です。
💡注意点
防塵防滴 ≠ 完全防水。水中での使用や大雨の中での長時間運用は推奨されません。
たとえば、小雨や軽い水しぶき、少量の砂ぼこりぐらいなら防ぐことができます。
しかし、大雨や水に直接つけるなどすると防水ではないため故障します。
防塵でいうと、砂漠や砂丘などで風が強いときに使用すると故障する可能性も。
各カメラ・レンズによって防塵・防滴性能は異なるため、事前に確認が必要です。
防塵あくまで万が一に備える機能です。
強力な防水・防塵機能が必要なら、アクションカメラや防水ハウジングなどを利用を検討しましょう。
防塵防滴対応のマイクロフォーサーズズームレンズ比較表【早見表】
以下の表では、防塵防滴対応のマイクロフォーサーズ用ズームレンズを比較しました。
焦点距離や重さ、防滴性能、特徴などを一目で把握できます。
レンズ名 | 焦点距離 | 開放F値 | 重量 | 手ブレ補正 | 防塵防滴 | 特徴・おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO | 12–100mm | F4.0通し | 約561g | ◎ | ◎ | 旅行・登山に最適な万能ズーム |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 | 12–200mm | F3.5-6.3 | 約455g | △ | ◎ | 高倍率で1本完結型の旅レンズ |
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 | 12–60mm | F2.8-4.0 | 約320g | ◎ | ◎ | 小型軽量+高画質、動画にも◎ |
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO | 8–25mm | F4.0通し | 約411g | △ | ◎ | 広角風景・登山好きにおすすめ |
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 | 100–400mm | F4.0-6.3 | 約985g | ◎ | ◎ | 野鳥・動物撮影向けの超望遠ズーム |
防塵・防滴機能付きおすすめMFTズームレンズ5選

ここでは、防塵・防滴機能付きのおすすめマイクロフォーサーズ用ズームレンズを、厳選して5つ紹介します。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH.
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
- LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・高画質と広いズーム域を1本に凝縮 ・三脚なしでも手ブレを抑えやすい ・他レンズが不要になることで総合的には軽装に |
デメリット | ・F値はF4固定でボケ量や暗所性能は単焦点に劣る ・やや重く小型カメラではバランスが悪くなることも |
おすすめユーザー | ✔ 登山・旅先でレンズ交換をしたくない人✔ 万能で信頼できる1本を探している人 |
旅行・登山・街歩きまで1本で完結できる最強ズーム
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、使い勝手の良さから「悪魔のレンズ」ともいわれています。
焦点距離は35mm換算で24–200mm相当までをカバー。
風景・スナップ・ポートレート・テレマクロまで幅広くこなします。
このレンズ1本でほとんどの撮影が高画質で叶うため、他のレンズがいらなくなる悪魔のレンズといわれることも。
特筆すべきは、強力な5軸シンクロ手ブレ補正(最大6.5段)。
望遠端でも手振れがしにくく、ズームしても画質の劣化が少ないです。
さらにPROレンズならではの防塵・防滴・耐低温仕様(-10℃)。
雨天の登山や冬の屋外撮影でも安心です。
マイクロフォーサーズにしては重い、かつ大きいというデメリットもあります。
そのため、軽量さを重視したい人には向きませんが、画質を重視したい人にはおすすめのレンズです。

マイクロフォーサーズユーザーなら1回は使ってみたい神レンズ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・圧倒的なズーム倍率でレンズ交換不要 ・防塵防滴+軽量設計でアウトドアに強い ・比較的安価でコスパが良い |
デメリット | ・F値が暗めで、望遠端ではF6.3とかなり暗くなる ・ボケ味や描写力ではPROレンズに劣る ・手ブレ補正非搭載(ボディ依存) |
おすすめユーザー | ✔ レンズ交換を減らしてシンプルに撮影したい人 ✔ 登山・旅行・子どもの運動会など、幅広く使いたい人 |
最軽量・最高倍率。利便性重視の便利ズーム
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3は、12-100mmの陰に隠れた名レンズです。
12-100mmほど注目される機会は少ないものの、35mm換算24-400mmという驚異的なズーム倍率が魅力です。
旅行先での風景・スナップ・建築・動物など、ありとあらゆる被写体をこれ1本でカバーできます。
また約455gと軽量なので、登山や街歩きなどでの持ち運びも苦になりません。
防塵・防滴機能も搭載されており、小雨時や川・海などでの撮影にも持ち出しやすいです。
一方で首から下げていると、自重で筒が伸びてくるケースも。
また望遠端に関しては、シャープさが減る傾向にあります。
それでも24-400mmが1本で撮影できるのは大きな魅力。
荷物を減らしたい旅行や、レジャーで活躍する万能ズームレンズといえます。

大きさと機能のわりに軽いのが特徴。旅行で重宝しています。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH.
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・小型軽量(約320g)で携帯性抜群 ・開放F2.8で明るく、ボケも柔らかい ・動画撮影にも配慮された設計 |
デメリット | ・焦点距離はやや控えめ ・Olympusボディとの組み合わせでは一部機能制限も |
おすすめユーザー | ✔ スナップ・動画・旅行に幅広く使いたい人 ✔ 小型軽量でクオリティも妥協したくない人 |
小型・高画質・防塵防滴を兼ね備えた万能標準ズーム
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH.は、35mm換算24-120mmと使いやすい便利ズームレンズです。
PanasonicとLEICAの共同設計レンズで、ズーム全域で安定した描写と高いコントラストを実現しています。
LEICAブランドならではの色乗りや、立体感のある写りが特長。
またF2.8始まりで明るく、夜間撮影や室内での撮影にも使いやすいです。
画角も使いやすいので、旅行やVlog撮影など幅広い場面で役立ちます。
さらに、雨の日の撮影にも安心な防塵防滴仕様です。
サイズも12-100mmや12-200mmより小さいため、スナップや散歩撮影などにおすすめできます。

使い勝手と性能が高いので、最初のレンズにもおすすめです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・ワイド端8mmで迫力ある風景撮影が可能 ・PROシリーズの高画質・堅牢性 ・建築や星景にも対応できる描写力 |
デメリット | ・望遠側がやや物足りない(50mm相当止まり) ・F4固定なので室内撮影では物足りない場合も |
おすすめユーザー | ✔ 登山や風景・建築撮影を重視する人 ✔ 防塵防滴で広角をカバーしたい人 |
広角ズームの決定版。登山・風景に強い1本
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROは、35mm換算16-50mmまでの広角域を撮影できるレンズです。
広角域を活かし、登山・自然風景・建築物・都市の広がり感を表現したい人に最適です。
F4通しで安定した露出管理ができ、防塵防滴+-10℃耐低温の信頼性も◎。
サイズもコンパクトなので、バッグに入れて気軽に撮影できます。
基本的に広角で撮影したいけど、少し寄りたい場面もある人におすすめのレンズです。

望遠撮影をしない人なら、メインレンズにもなりますね。
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH.
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・クラス最軽量クラスの超望遠 ・解像度が高く、手ブレ補正も優秀 ・雨天や砂埃にも耐える構造 |
デメリット | ・高価でボディとのバランスに注意が必要 ・望遠端ではF6.3と暗く、日中向け |
おすすめユーザー | ✔ 野鳥・飛行機・運動会など望遠用途が多い人 ✔ 三脚なしでも超望遠を楽しみたい人 |
MFT最強の超望遠ズーム。野鳥・動物撮影に圧倒的な1本
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH.は、野鳥撮影にぴったりの望遠レンズです。
フルサイズ換算200-800mm相当を実現しつつ、1000g未満という軽量ボディに収まっています。
野鳥撮影時は山を登ったり、渓谷を散策したりするケースも。
超望遠ズームレンズのなかでは軽くコンパクトであるため、持ち出しやすいです。
さらに、野鳥・飛行機・スポーツ撮影にも耐える描写性能が魅力。
LEICAレンズだけあって、望遠端でも高画質で撮影できます。
もちろん、防塵防滴設計でアウトドア撮影にも強い。
用途は限られるものの、野鳥撮影や月撮影などが趣味の人におすすめです。

野鳥・月撮影などに特化したレンズといえます。
まとめ:撮影スタイルに合った1本を選ぼう

撮影目的 | 最適なレンズ |
---|---|
旅行・登山オールラウンド | 12-100mm F4 PRO |
軽量&高倍率 | 12-200mm F3.5-6.3 |
小型高画質 | LEICA 12-60mm F2.8-4.0 |
広角&風景 | 8-25mm F4 PRO |
野鳥・動物 | LEICA 100-400mm |
防塵防滴仕様のレンズは、撮影の自由度を大きく広げてくれます。
自然の中や旅先では、「機材に気を遣わずに安心して撮れる」というのは非常に大きなメリットです。
撮影スタイルと予算に合わせて、あなたにぴったりの1本を選んでみてください。