Instagramを見ていると、
とてもきれいだけど加工しすぎでは?
っていう風景写真ありますよね。
紅葉などが真っ赤で、実際に目で見るのと違いすぎると感じる人もいるはず。
逆にきれいだから、加工していても気にならないという意見もありますよね。
そこでこの記事では、筆者が考える風景写真の加工(レタッチ)に関する意見を紹介します。
結論を先にいうと、
風景写真の加工はOKだけど、やりすぎは否定派です。
それでは、その理由を含め解説していきますね。
うまく加工できると風景写真はきれいに楽しめますよ。
風景写真の加工・レタッチはOK!でもやりすぎはNG
結論をいうと、僕は風景写真の加工自体は賛成派です。
というか、ほとんどのカメラマンさんやフォトグラファーさんがレタッチしています。
少し専門的な用語になりますが、カメラにはRAW撮影というモードがあり、
- 色味
- 明るさ
- 彩度
- コントラスト
- 対象物の削除
など、いろいろな写真加工が可能です。
これらの加工はほとんどのカメラマンさんがしているので、とくに問題はないと思います。
ただし、やりすぎると印象が悪いポイントも。
とくに、色味・彩度・コントラストを加工しすぎると、見た人の印象が悪いケースもあります。
みなさんは、右と左のどちらが好みですか?
色の見え方は人それぞれですが、右の方が自然な感じの写真ですよね。
逆に左は色が強くて、実際の風景に比べると色が濃いと思います。
最終的には好みですが、色味や彩度を変えすぎると実物との差が大きくなります。
Instagramで個人的にバズりたいだけならいいですが、これが広告や地域活性化につながる写真だと印象は変わるはずです。
あまりに実際の風景と写真が違いすぎると、写真を見て現地に行った人ががっかりする可能性も。
また、全然違う風景に騙されたと感じる人もいるでしょう。
写真は撮る人が側の意見+見る人の解釈でなりたちます。
写真の加工自体は問題ないです。
ただ、PRや地域活性化などで使う場合は過度な加工はやめるべきだと思います。
加工も写真を使う場面を考えて行うのがベストです。
風景写真を加工・レタッチするメリット
僕は風景写真の加工はOKと思っていますが、加工するメリットはたくさんあります。
うまく加工できれば、見る人を感動させることが可能です。
ここでは、風景写真を加工するメリットを紹介します。
- 印象的な写真に仕上げられる
- 撮影に専念できる
- SNSでバズりやすい
印象的な写真に仕上げられる
写真を加工・編集することで、印象的な写真に仕上げられます。
無加工の写真も、それはそれで魅力的です。
でも、ときには少し違うテイストの写真を撮りたいときもありますよね。
そんなときに加工すれば、自分が表現したい印象に写真をレベルアップできます。
たとえば、下記の写真。
元画像は同じものですが、加工の仕方によって印象が違いますよね。
左側は夏の澄んだ色味にも見えますが、右は重厚感があって中心のひまわりがより引き立ちます。
左側のような写真は、日本のInstagramで人気の色味。
右側は、海外の風景や花の写真で人気の色味です。
どちらがいいというものではないですが、写真を加工することで印象が変わりますよね。
アマチュアの僕が編集してこれなので、プロのカメラマンさんが加工するとさらに素敵な写真になります。
うまく風景写真を加工できると、自分の理想とする雰囲気や色味を表現できるようになりますよ。
RAW現像すれば、色味やコントラストなどを変えられるのが面白いですよ。
撮影に専念できる
風景写真を撮影後に加工できれば、現地で撮影に専念できます。
カメラで撮影したことのある人ならわかると思いますが、風景写真を撮影するときは
- 明るさ
- シャッタースピード
- 色味
など、いろんな設定をしながら撮影しますよね。
ただ、これらの設定を全部しながら撮影すると、大事な写真撮影に集中できないことも。
たとえば、風景写真を撮影していると、
- 桜の花びらが散る瞬間
- 花火が打ちあがる瞬間
- 鳥が飛び立つ瞬間
など、設定より撮影に力を入れたい場面もあります。
あとで色味や明るさなどを加工できれば、現地ではシャッタースピードやピント合わせなどに専念できます。
乱暴な言い方をすると、とりあえず撮影しておいて後で細かい修正ができるのです。
もちろん、加工にも限界があるので、できるだけきれいに撮影するスキルは必要。
でも、加工をうまく活用すれば、もっと写真撮影を楽しめるようになりますよ。
多少明るさや色味をミスっても、加工で挽回可能です。
撮影時に神経質にならなくて済むのはありがたいですね。
SNSでバズりやすい
風景写真を加工することで、Instagramなどでバズりやすくなります。
”風景写真は実物に近くてナンボだろ!”
という人もいますが、実際はうまく加工した人の写真が人気です。
彩度やコントラストを上げたり、色味を印象的に変えたりすることで、目を引く写真に変えられます。
写真は見る側にどう評価されるかも大事なので、適度に加工するのは問題ありません。
SNSでフォロワーを増やしたい人は、写真の編集・現像方法を勉強してみるといいですね。
自分なりに色味や明るさなどを編集することで、ブランディングができますよ。
風景写真を加工・レタッチするデメリット
風景写真を加工するメリットがあれば、デメリットもあります。
デメリットを知ることで、必要に応じて加工を使い分けることができるでしょう。
ここでは、風景写真を加工するデメリットを解説します。
- 現実とかけ離れると違和感を感じる
- 加工しすぎると色味が破綻する
- SNSのフォロワーが離れる可能性がある
現実とかけ離れると違和感を感じる
風景写真を加工しすぎて現実とかけ離れると、見る人が違和感を感じ始めます。
たとえば、紅葉や桜の花など色味が多い風景を撮影したとします。
このとき、彩度が高すぎてカラフルになると、自然界にない色味になることも。
あまりに彩度が高いと絵や漫画みたいになるので、風景写真としては違和感を感じる人も出てくるんです。
もちろん、表現としてあえて彩度を高くするのは問題ありません。
でも、意図せず彩度を上げすぎると、違和感の原因になります。
とくに多くの人が実物を見たことがある観光地の風景だと、実物を知っている人が多いです。
そのため、実際の風景とかけ離れたことでネガティブな反応もあるかもしれません。
個人的には、程よい加工で自然風景の魅力を活かす加工が好きです。
加工しすぎると色味が破綻する
風景写真を加工しすぎると、写真の色味が破綻するケースがあります。
写真の色味が破綻するというのは、あきらかに不自然な色になることです。
写真編集時に過度に彩度を上げたり、明るさを変えたりすると、おかしな色になる場合があります。
色が破綻すると、せっかくきれいに撮影した風景写真が台無しです。
どれくらい加工すると破綻するかは、探り探り行うしかないです。
ただ、無理やり色や明るさを変えるのはやめたほうがいいですね。
加工はあくまで最小限にするのがおすすめです。
SNSのフォロワーが減る可能性がある
写真の加工をしすぎると、SNSのフォロワーが減る可能性があります。
風景写真を好んでみる人は、自然な色味や明るさの写真を好む傾向があります。
芸術性というより、どちらかというときれいな自然風景を見て癒されたいと考える人が多めです。
そのため、過度に加工をしすぎると、現実と違いすぎて見るのをやめてしまう可能性があります。
ナチュラルな写真を武器にしたいなら、過度な加工は避けた方がいいですね。
加工しまくりの写真で売り出すならそれでもOK。
でも、自然風景なら自然の色味も活かすとGOOD。
風景写真をきれいに加工・レタッチする方法
風景写真は適度に加工すれば、自分の個性を出した写真を生み出せます。
ここでは、風景写真をきれいに加工する方法を初級~上級まで、難易度に分けて紹介します。
- 初級:Instagramなど加工できるアプリを使う
- 中級:カメラの設定で色味を整える
- 上級:編集ソフトでLAW現像する
初級:Instagramなど加工できるアプリを使う
写真の加工をはじめてする人は、Instagramなど加工できるアプリ機能を使うのがおすすめです。
最初からPhotoshopやLightroomなど、編集ソフトを使うのは難しい人もいますよね。
そんな人は、画像を投稿するSNSの機能を最大限使いましょう。
たとえば、Instagramには、簡単に色味や写真の雰囲気を変えられるフィルター機能があります。
また、明るさやコントラストなどを細かく設定する機能も。
選択するだけで簡単に写真を加工できるので、スマホで写真を撮る人にもおすすめです。
Instagramなら、簡単に加工して投稿できるのでおすすめです。
投稿してみて、見てくれた人の反応を見ながら
加工を試行錯誤するのもおすすめ。
中級:カメラの設定で色味・明るさを整える
写真撮影に慣れてきた人は、カメラの設定で色味や明るさなどを整えてみましょう。
カメラの機種により機能は異なりますが、
- シャッタースピード(明るさや写真の雰囲気にかかわる)
- ISO(明るさにかかわる)
- フォトスタイル(色味を変えられるフィルターみたいなもの)
などをいろいろ触って、どう撮影すれば自分好みの設定になるか試してください。
カメラをはじめたばかりのときは、分からないことも多いです。
でも、少し慣れてくると、いろいろな機能を使いたくなる人もいると思います。
カメラ撮影を上達したい人は、いろいろな設定で撮影してみてくださいね。
撮影設定に慣れると、場面に応じて設定を変えられるようになりますよ。
上級:編集ソフトでLAW現像する
写真の加工を本格的にやりたい人は、編集ソフトを使ってLAW現像にチャレンジしましょう。
LAW現像は、明るさやカラーなど写真を構成する情報が含まれたものです。
色の表現や明るさなどが幅広い情報が記録されています。
そのため、あとから編集しても色味や明るさを変えられる幅が広いです。
たとえば、LAW現像すれば
- 白飛び/黒つぶれした写真を補正する
- 特定のものだけ色味を変える
- ホワイトバランスを変える
ことが可能です。
LAW現像ができると、下記のような雰囲気の写真も生み出せます。
各種LAW現像ソフトの操作方法を覚える必要があるため、少し難易度は高めです。
でも、覚えると写真の表現方法の幅が広がるので、ぜひチャレンジしてみてください!
ちなみに、どのLAW現像ソフトを使えばいいか、わからない人もいますよね。
利用者が多い編集ソフトを利用したいなら、Adobe製品がベストですね。
PhotshopかLightroomがおすすめで、月額払いもしくは年間払いで利用できます。
買い切り式がいい人は、下記の編集ソフトがおすすめです。
買い切り式なら、1回購入すれば後の費用はかかりません。
定期的な出費はちょっと…という人は、買い切り式がおすすめです。
ほどよく加工すれば風景写真は美しくなる
今回は、風景写真の加工・レタッチについて、自分なりの意見を紹介しました。
風景写真の加工自体は、プロのカメラマンも当たり前にしているので何の問題もありません。
ただ、色味や明るさを変えすぎると、実物とかけ離れて違和感を感じるケースもあります。
写真をレタッチするときは、用途や見てもらう人の評価まで考えながら、ほどよく行うのがおすすめです。
この記事を読んで写真加工に興味を持った人は、ぜひ写真撮影&加工を楽しんでくださいね!